本当に久しぶりの投稿となります。企業としてサバイバル、リバイバルをしていく中で、成果が不確実な物事に対して多くのことを語りにくいこと等から、ブログの再開には大変慎重になっていましたが、そろそろ期も熟して来たと考え、ゆっくりペースだとは思いますが、ビジネスのこと、会社の状況、また個人的な事柄についてもつらつらと書いていきたいと思います。
まず第一報は、やはりリアルコムの直近決算の発表です。
詳細は決算短信 を見ていただければと思いますが、国内単独、連結ともに売上予算は達成、赤字幅も予算内に収めることが出来ました。
2008年6月期の急激な業績悪化とリーマンショックに端を発する景気悪化を受け、昨年度のテーマはとにかく「サバイバル」でした。断腸の思いでリストラも断行し、残ったメンバー一丸となって体勢の立て直しを実現しました。結果、米国子会社は売上の期ずれがあったため、残念ながら連結での黒字化は達成できなかったものの、国内単独では第三四半期、第四半期とも黒字化を実現し、赤字体質から筋肉質な体質への転換を実現できました。
これは、以下の打ち手の効果が現れはじめた結果です。
1.KnowledgeMarket既存顧客とのパイプの強化
「新規のお客様に製品を売り続けることで、成長シナリオを実現する」というと聞こえはよいですが、前々年度までのリアルコムはどちらかというと新規のお客様に目を奪われすぎ、既存のお客様へのフォローやサービス提供に不十分な部分があったことは否めませんでした。
これは、例えていえばレストランチェーンが、既存店の売上減に対する策を十分に講じないままどんどん新規出店をすることで成長を遂げようとし、壁にぶち当たることと同じです。
昨年度はそれまでの反省を生かし、既存のお客様へのパイプの強化を営業の第一優先順位として活動を行い、結果追加ライセンス、追加サービスの発注等様々なご支援をお客様からいただきました。
状況が悪い中でも変わらず弊社を支えてくださっているお客様の皆様にはこの場を借りて心より御礼申し上げたいと思います。
2.コンサルティング・ビジネスサービス(KPO : Knowledge Process Outsourcing)の強化
昨年よりビジネスコンサルティング、KPOを事業の第二の柱とすべく採用、育成、プログラム開発、拡販に注力して参りましたが、コンサルティングスタッフの素晴らしい頑張り、そしてお客様の強力なご支援のおかげで、対前年約200%の成長を遂げることが出来ました。
これは、弊社の資産である強固なお客様基盤に対して、単発の製品/サービスを提供するのではなく包括的なサービスを提供する、いわゆるストックビジネスへの体質転換の第一歩を記すことが出来たことも意味し、戦略的に大変重要な進捗と考えています。
3.マイクロソフト(SharePoint Server)との協業の拡大
こちらも昨年から注力を始めたSharePoint Server (SPS)ソリューションの提供が、少しづつではありますが結果につながりつつあります。これは、今後の弊社の成長の大きな起爆剤となりうる可能性を秘めており、こちらも戦略的に大変重要な一歩を記せたと考えております。
■今年度の方針について■
とはいても、弊社の今の地力、経営環境を冷静に鑑みると、まだまだばら色の絵を描くには時期尚早と考えています。
今年度は、売上10億弱、収支トントン(売上984百万、経常利益2百万円)を業績予想と置いています。言い換えれば、今年度はよい数字をたたき出す、というより、最低限の実績を上げながらも来年以降の成長の芽をきっちり、しっかり育てていく年にしていきます。
具体的には、以下の4点を強化ポイントに挙げています
1.KnowledgeMarket既存顧客とのパイプの一層の強化
私どものKnowledgeMarketは、世界を代表する多くのエクセレントカンパニーにご利用いただいています。これが弊社が「ナレッジマネジメントNo.1企業」であると自負する一番の根拠です。こうしたお客様からいただいているフィードバックをうまくソリューション向上に反映していくことが、弊社を「オンリーワン」の存在にし、かつ事業の基盤を強化し、ひいては新規のお客様を獲得することにつながっていくと考えています。
「本当に当たり前のことを当たり前にやりましょう」という愚直さを一層追求する、ということだと考えています。
2.コンサルティング・ビジネスサービス(KPO)の継続強化
コンサルティング・ビジネスサービスを継続的に成長させるとともに、SPSユーザーに向けのソリューションメニューを一層拡大し、SPS市場の中で「オンリーワン」の存在になっていきます。そのときのキーワードは、「所有するから活用する」だと思っています。
特に情報共有やナレッジマネジメントの世界では、いくらよいシステムを作り上げてもそれをうまく活用する制度や風土、運営組織がないとなかなか投資に見合ったリターンを得られないのが実情です。プロダクトアウト型のITベンダーの主張にのって、次から次へと新しいIT投資を繰り返しているのにも関わらず活用度合いは向上しない、という失敗事例を我々はいやというほど見せつけられてきました。
我々は、大きな投資をしてシステムを必要以上に繰り回すのではなく、まずは今あるものをいかに活用していくか、をお客様と一緒に考え、かゆいところに手が届くサービスをどんどん提供していきたいと思っています。
3.米国事業の強化
2008年4月に買収したAskMe Corporationの事業拡大を本格的に行っていきます。昨年度は、国内事業のテコ入れに注力せざるを得ず、米国事業は買収前の方針のまま現地に任せていた側面が強かったのですが、今年は私自身が米国事業立ち上げ責任者として陣頭指揮を取り、真の買収効果を出していきたいと思っています。
具体的には、AskMe for Enterprise の製品・技術を応用し、対応市場を拡大していきます。既に、SPSと親和性の高い「AskMe for SharePoint」の発売及び拡販、AskMe EnterpriseのOEM提供を開始しており、これらの活動を本格化させていきます。
4.グローバルシナジーの追求
上記日米の活動強化は、日米お互いが持っているノウハウ、成功体験をうまく交換し、共有すること(まさにナレッジマネジメントですね)で実現してきます。特に、SPSがらみの協業に関しては米国拠点を通じたマイクロソフト本社との関係強化や日本より一歩進んでいる米国市場での経験、ノウハウの蓄積をうまく日本での成功に結び付けていきたいと思っています。
さらに、もうひとつの大きな資産であるリアルコムインドの活用をすすめていきます。プレスリリースをさせていただきましたが、まずはパイロット的に、日本のソフトベンダーをお客様にインド拠点を有効活用した「グローバル開発」支援サービスを立ち上げていきます。
昨年度のサバイバルフェーズを乗り越え、今年度はとにかく種まきの年。徹底的な攻めの姿勢を貫き、さらに強い、魅力のあるリアルコムへの成長を果たしていきたいと思っています。
今後とも引き続きよろしくお願いします。