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2008年2月 アーカイブ

2008年2月15日

AskMe Corporationの買収基本合意

昨日、AskMe社買収の基本合意の発表をさせていただきました。AskMe社は、1999年9月、つまり当社設立のちょうど半年前に、シアトルで設立されたベンチャーです。

AskMeと当社の歴史は驚くほど似通っています。当社と同様、彼らもまずはインターネット上でのQ&Aコミュニティサービスのビジネスを立ち上げ、設立後1年でユニークユーザーが500万人を越える、当時は世界最大のコミュニティサイトでした(http://internet.watch.impress.co.jp/www/column/sfreport/20000810/index.htm)。

ただ、これは当社にとっても同じだったのですが、インターネットビジネスとして立ち上げるには「少々タイミングが早すぎた」ため、当社と同じようにエンタープライズ向けのナレッジマネジメントシステムを提供するビジネスに転換し、現在ではボーイング、ノバルティス、P&G他世界の名だたる企業に対してソリューションを提供しています。

私は、当然ながらこの会社については設立当初より注目しており、当社がアメリカ市場で本格的に事業拡大をする際には最大の競合相手になる、と考えていました。さらには、彼らが万が一日本に参入して来たならば、厄介な相手である、とも感じていました。
現時点では売上は3億弱ですが、世界をリードするお客様との永続的な関係を築いていること、売上3億円に対して約1億円の利益をたたきだす、非常にスリムなコスト構造になっていること(インド拠点をうまく活用していることが秘訣のひとつです)が大きな理由です。

今回の件は私から直接声をかけました。1月末に発表させていただいたように、当社のコア事業であるナレッジマネジメントでの競争力を一層強化し、事業展開を加速する上で最高のパートナーであると考えたからです。

ちょうど、AskMe社としても、お客様事例が整い、ノウハウが整備され、かつ製品の完成度が高まり、まさにこれから一気加勢に成長への投資をしようとするタイミングであり、自力で成長路線に乗っていくのか、パートナー路線を追求するのかを模索しているときでした。文字通り双方のステージ、考えが一致したこと、事業及びカルチャーの親和性が高いことから今回の話に帰着しました。

まだ基本合意の段階であり、これから最終契約締結に向けてまだ山はありますが、ぜひ買収を成功させ、成長軌道に乗れるよう、がんばっていきたいと思っています。


谷本

2008年2月 2日

事業拡大のため、体制を強化しました

昨日金曜日に当社の組織変更、体制強化についての発表をさせていただきました。
http://ircms.irstreet.com/contents/data_file.php?template=159&brand=115&folder_contents=14083&src_data=53558&filename=pdf_file.pdf

この発表の背景やねらいについて説明したいと思います。

前回発表させていただいた製品絞込みの狙いは、ECM(Enterprise Contents Management:全社情報協基盤管理)の中で、まず当社の強みであり起源でもあるナレッジ共有分野に経営資源を集中することで、お客様へのメッセージの明確化、製品力及び品質の向上、営業力向上、そして何よりお客様価値の向上を図ることでした。

こうした方向性を単なる掛け声に終わらせず、ちゃんと結果(=業績)に反映させるための実行力を強化しました、というのが今回のメッセージです。執行役員制を導入して各マネジメントの執行責任を明確化して組織実行力をあげるというのはもちろんですが、それ以外に以下の4つのメッセージを含んでいます。

① 営業力の徹底強化
これまで、当社の営業活動は取締役CMO(Chief Marketing Officer)の吉田が営業、マーケティング、コンサルティングをすべて統括していました。コンサルティング営業を通じて市場創造をしてきたこれまでの成長過程では、これら3つの機能を同一人物が統括していたことはメリットがあったのですが、規模の拡大に伴い一人では見きれなくなってきた、というのが実情で、上期において弊社コア製品のKnowledgeMarket及びHakoneの業績が振るわなかった一因がここにあります。

こうした状況を打破すべく、営業とマーケティングを統括する実力者を外部より招聘し、営業力徹底強化の第一歩としました。それが発表にある松浪氏です。松浪は弊社最重要パートナーのIBM様で一貫して営業畑を歩み、退職直前は金融業界に対するソフトウエア事業の事業部長という要職に就いていた方です。
何よりも、彼はIBM様在籍中に、弊社ソリューションをいくつかの超大手のお客様に販売してくれた、ある意味弊社の営業マンよりリアルコム製品に詳しく、かつ実績も上げている人物です。

今後彼が当社営業のリーダーシップを取ることによって、当社の営業力は格段にレベルアップします。

② コンサルティング能力の徹底強化
営業トップスカウトの裏で、これまで営業トップも兼務していた吉田は本分であるコンサルティングのマネジメントに集中することになります。これにより、ナレッジ共有の分野では日本でトップレベルと自負している当社のコンサルティング能力を一層強化し、お客様価値の最大化、業績の最大化を追求できる体制が整いました。

③ 経営企画部の創設
これまではすべてのマネジャーがプレイングマネジャーとして、部門のPDCA(Plan-Do-Check-Action)をひとりで回すという形をとってきました。これはこれでよいのですが、同一人物がPDCAを回そうとすると、どうしても自分を客観視することが出来ず、後半のCAが甘くなったり、結果としてPlanが甘くなったりします。つまり、PDCAではなく、Plan-Do-Do-Do(とにかく頑張る!)になってしまうのです。気合と勢いがそのまま結果につながっている時は良いのですが、それがうまく回っていないときの修正がききにくくなる危険もはらんでいます。

経営企画では、まずマーケティング、営業を気合だけではなく「気合プラス技」をもってより効果的に進められるよう、営業チームを後方支援し、各施策の有効性をチェックし、改善していきます。

また、製品品質に関しても、他部門の人間がより厳しい目で開発プロセス、品質管理プロセスを見ていくことによって、「馴れ合い」にならない品質管理を実現します。

この経営企画をリードしているのが、こちらも外部から招聘した稲津氏です。彼はDECでのOSエンジニアを皮切りに社内ベンチャーの立ち上げ等を経てHP、EMCではマネジメント職についていました。こちらも偶然ですがECM様時代にはお客様として弊社システムに精通していました。OSエンジニア、という背景からか、「仕組みを設計する」能力に非常に長けており、こうした考えを当社の組織デザインにも生かしてくれています。

④ 新CFOの招聘
既に発表させていただいたとおり、前CFOが12月末に退職したあと私が暫定的にCFOを兼務していましたが、2月12日より山本氏がCFOとして着任します。

彼は日商岩井(当時)、リンクセオリー時代に海外子会社の管理の経験もあり、米国のCPAも保持している、大企業、ベンチャー、海外すべてのマネジメント経験を有した、「いざというときに本当に頼りになる」CFOです。

彼との付き合いも古く、3年以上前からスカウトを続けていました。残念ながらこれまではタイミングが合いませんでしたが、今回は運よく彼を招聘することが出来ました。これにより守りをきっちり固めつつも、ベンチャーらしく攻め続けられる、そんな体制が整備されたと思っています。


まだまだ書きたいことはいっぱいありますが、業績向上に向け着実な進歩を成し遂げつつあることを皆さんにお知らせしたく筆を執りました。

これからもよろしくお願いします。

谷本

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