昨日金曜日に当社の組織変更、体制強化についての発表をさせていただきました。
http://ircms.irstreet.com/contents/data_file.php?template=159&brand=115&folder_contents=14083&src_data=53558&filename=pdf_file.pdf
この発表の背景やねらいについて説明したいと思います。
前回発表させていただいた製品絞込みの狙いは、ECM(Enterprise Contents Management:全社情報協基盤管理)の中で、まず当社の強みであり起源でもあるナレッジ共有分野に経営資源を集中することで、お客様へのメッセージの明確化、製品力及び品質の向上、営業力向上、そして何よりお客様価値の向上を図ることでした。
こうした方向性を単なる掛け声に終わらせず、ちゃんと結果(=業績)に反映させるための実行力を強化しました、というのが今回のメッセージです。執行役員制を導入して各マネジメントの執行責任を明確化して組織実行力をあげるというのはもちろんですが、それ以外に以下の4つのメッセージを含んでいます。
① 営業力の徹底強化
これまで、当社の営業活動は取締役CMO(Chief Marketing Officer)の吉田が営業、マーケティング、コンサルティングをすべて統括していました。コンサルティング営業を通じて市場創造をしてきたこれまでの成長過程では、これら3つの機能を同一人物が統括していたことはメリットがあったのですが、規模の拡大に伴い一人では見きれなくなってきた、というのが実情で、上期において弊社コア製品のKnowledgeMarket及びHakoneの業績が振るわなかった一因がここにあります。
こうした状況を打破すべく、営業とマーケティングを統括する実力者を外部より招聘し、営業力徹底強化の第一歩としました。それが発表にある松浪氏です。松浪は弊社最重要パートナーのIBM様で一貫して営業畑を歩み、退職直前は金融業界に対するソフトウエア事業の事業部長という要職に就いていた方です。
何よりも、彼はIBM様在籍中に、弊社ソリューションをいくつかの超大手のお客様に販売してくれた、ある意味弊社の営業マンよりリアルコム製品に詳しく、かつ実績も上げている人物です。
今後彼が当社営業のリーダーシップを取ることによって、当社の営業力は格段にレベルアップします。
② コンサルティング能力の徹底強化
営業トップスカウトの裏で、これまで営業トップも兼務していた吉田は本分であるコンサルティングのマネジメントに集中することになります。これにより、ナレッジ共有の分野では日本でトップレベルと自負している当社のコンサルティング能力を一層強化し、お客様価値の最大化、業績の最大化を追求できる体制が整いました。
③ 経営企画部の創設
これまではすべてのマネジャーがプレイングマネジャーとして、部門のPDCA(Plan-Do-Check-Action)をひとりで回すという形をとってきました。これはこれでよいのですが、同一人物がPDCAを回そうとすると、どうしても自分を客観視することが出来ず、後半のCAが甘くなったり、結果としてPlanが甘くなったりします。つまり、PDCAではなく、Plan-Do-Do-Do(とにかく頑張る!)になってしまうのです。気合と勢いがそのまま結果につながっている時は良いのですが、それがうまく回っていないときの修正がききにくくなる危険もはらんでいます。
経営企画では、まずマーケティング、営業を気合だけではなく「気合プラス技」をもってより効果的に進められるよう、営業チームを後方支援し、各施策の有効性をチェックし、改善していきます。
また、製品品質に関しても、他部門の人間がより厳しい目で開発プロセス、品質管理プロセスを見ていくことによって、「馴れ合い」にならない品質管理を実現します。
この経営企画をリードしているのが、こちらも外部から招聘した稲津氏です。彼はDECでのOSエンジニアを皮切りに社内ベンチャーの立ち上げ等を経てHP、EMCではマネジメント職についていました。こちらも偶然ですがECM様時代にはお客様として弊社システムに精通していました。OSエンジニア、という背景からか、「仕組みを設計する」能力に非常に長けており、こうした考えを当社の組織デザインにも生かしてくれています。
④ 新CFOの招聘
既に発表させていただいたとおり、前CFOが12月末に退職したあと私が暫定的にCFOを兼務していましたが、2月12日より山本氏がCFOとして着任します。
彼は日商岩井(当時)、リンクセオリー時代に海外子会社の管理の経験もあり、米国のCPAも保持している、大企業、ベンチャー、海外すべてのマネジメント経験を有した、「いざというときに本当に頼りになる」CFOです。
彼との付き合いも古く、3年以上前からスカウトを続けていました。残念ながらこれまではタイミングが合いませんでしたが、今回は運よく彼を招聘することが出来ました。これにより守りをきっちり固めつつも、ベンチャーらしく攻め続けられる、そんな体制が整備されたと思っています。
まだまだ書きたいことはいっぱいありますが、業績向上に向け着実な進歩を成し遂げつつあることを皆さんにお知らせしたく筆を執りました。
これからもよろしくお願いします。
谷本