1月25日の金曜日、大変遺憾ながら、予想業績の下方修正をさせていただきました(http://ircms.irstreet.com/contents/data_file.php?template=159&brand=115&folder_contents=14083&src_data=52828&filename=pdf_file.pdf)。
9月にIPOしてからまだ日が浅い4ヵ月後の大幅な修正であり、株主の皆様、取引所及び市場関係者の皆様、幹事証券様には大変なご迷惑をおかけしたことを心よりお詫びしたいと思います。
そしてお客様、パートナー様他お付き合いさせていただいている方々にも大変なご心配とご迷惑をおかけしていることも大変心苦しく、重ねてお詫び申し上げたく思っております。
今、我々がすべきことは現状を誠実に説明し、適切な対策を迅速に施し、一日も早く業績を、そして信頼を回復できる様、邁進していくことだと思っております。
まずは今回の下方修正の背景とこのような結果にいたった私の考えを簡単に述べさせていただきます。
我々のビジネスは「人中心」のコンセプトのもと、社内の情報共有を促進し、ユーザー社員の方々の生産性を上げるための製品、コンサルティングの提供であり、その中核が主力製品であるKnowledgeMarket及びHakoneという2製品になります。そして、今後の一層の成長を実現するための周辺製品・新製品としてNotes Watcher、FileServier Intelligent(FSi)、GSA Extender for Notesといった製品をこの2-3年で発表させていただいております。
中核製品に加え新製品を増やしてきた背景の一つに、主力製品がどうしても弊社の売上規模に比して大型案件になりやすく、よってある特定の案件の獲得の成否が弊社全体の業績に大きな影響を及ぼしてしまう(誤解を恐れず単純化すれば、弊社ソリューションの採用を最終決定するお客様の取締役会が1ヶ月延びただけで弊社の業績にインパクトが出てくる)状況を緩和し、いわゆる「ポートフォリオにバラエティを持たせることで業績の安定化を図る」狙いがありました。ただ、どの新製品も、お客様からいただいたご要望をきっかけに企画制作した製品であり、その意味では市場性があるからこその投資ではあったことは言うまでもありません。
しかしながら、結果論的には製品ラインの拡大を少々急ぎすぎた事が上半期業績の下方修正につながってしまいました。具体的には、複数の製品を抱えることで、弊社の市場へのメッセージがぼけてしまい、同様に営業マンのお客様に対するご説明も焦点と説得力が損なわれてしまいました。
開発に関しても弊社エンジニアリング能力の分散が起きた結果、製品力の向上、製品品質の向上スピードが損なわれていたことは否めませんでした。結果、弊社の5製品を合わせ、「1+1+1+1+1=5プラスアルファ」を目論んだにもかかわらず、「1+1+1+1+1=2」くらいにしかなりませんでした。これは業績、という面でもそうですが、ある意味何よりも大切なお客様の満足度の観点でも同様のことが起きてしまいました。
私はコンサルタントして6年、起業家として8年日米のベンチャービジネスにどっぷり浸かって生きてきました。ですから、新興企業の下方修正、特にIPO直後の下方修正がどのような意味を持つのか、十二分に理解しているつもりです。
しかしながら一方で、このままの形で突き進んでしまうと昨今の世を騒がせている様々な品質問題・事故につながるようなお客様案件が出かねない、さらには会社のアイデンティティ=存在意義がぼやけてしまう、お客様から見て必要の無い会社になってしまいかねない、と強く思い、今回の決断をさせていただきました。
今回の決断を単純化させていただくと、まずは我々のコアビジネスであるKnowledgeMarketおよびHAKONEに弊社の経営資源を集中し、大黒柱を強くするとともに開発、マーケ、営業、導入、保守、管理すべてのオペレーションをきっちりと見直し、上場企業によりふさわしい、そしてより強いベンチャーになれる様会社を磨き上げる、というのが趣旨です。
FSiは私も思い入れのある、そして非常に良いコンセプトであると多くのお褒めの言葉をいただいている製品です。NotesWatcherも、本家本元のロータスが持っていない機能を提供するユニークな製品です。いずれも商品性、資産性のある製品です。しかし、今は再度原点に戻って自身の核を磨き上げることに注力するため、会計的にもそれぞれ資産性の無いものとして費用として、そして特損として処理させていただくこととしました。今期の売上予測に関しても、主力商品以外の売上をすべてゼロと換算させていただきました。
現在、社内でも特命プロジェクトを走らせ、まさに全社一丸となって事業能力の向上、お客様価値の向上を実現し、ひいてはそれが業績の向上、株式市場での魅力度の向上につながるよう、いくつもの対策を打ち始めております。こうした変化に関しては、適宜開示させていきたいと考えております。
まずはお世話になっている、そしてご迷惑をおかけしてしまっている皆様からの信頼を再度いただける様、頑張って参りたいと思います。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。
谷本肇