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好奇心を持ち続けることの大切さ

先日、ノーベル物理学賞学者の江崎玲於奈博士の講演を聴く機会に恵まれた。

ノーベル賞受賞者のお話を伺うのは野依博士についで2回目である。今回も非常に示唆に富んだ講演で、2つほど強烈に印象に残ったお話があった。


一つ目は、創造力(Creative Mind)と分別力(Judicious Mind)の話だ。
江崎氏によると、創造力は20歳をピークに下降する。一方、年齢を重ねるとともに、分別力は上がって行く。結果、45歳で創造力と分別力が同レベルになり、その後は分別力が創造力を凌駕するようになるのだ。

そうなってしまうと文字通り「分別くさく」なり、新しい発見や発明を起こせなくなるのだそうだ。アインシュタインが物理学の世界でいくつかの偉大な発見をしたのは26歳のとき、江崎氏がトンネル効果を発見したのが32歳のとき。彼曰く、「それ以降はたいした仕事はしていない」。
あと3年で45歳になってしまう私には大変危機感をあおられる話であった。

では、どうすれば創造力を失わずにいられるのか?一番重要なのは、「自分自身を自力で磨き続けること」=Self Teachであり、「教えてもらうのを待つ」=Being Taughtでは決していけない、ということ。自分自身を自力で磨き続けることで、人間は自己の潜在能力を最大限発揮するのだ=Push Human Faculty to the Limit、というお話であった。

二つ目は、「ノーベル賞を取るためにやってはいけない5か条」の話だった。新しいことを興す、偉大な発明、発見をするために気をつけるべきことは以下の5つとの事。

#1:過去の経験に頼らない
#2:オーソリティの話を鵜呑みにするな
#3:不必要な情報の収集、分析にエネルギーを浪費するな
#4:Confrontationを恐れるな(=対立を恐れ、妥協するな)
#5:子供の頃の好奇心を忘れるな

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そう、結局は、いつまでも子供のような好奇心を持ち続け、子供のようなエネルギーを持って常に探求し続けること。これが創造力をみずみずしく保ち、世の中に新しい価値をもたらしつづける源泉となるのだ。

「Creativeになれ!」といわれるとどうやればよいかわからないが、「好奇心を持ち続け、馬鹿なことをして、他人を質問攻めにすることを恐れるな!」であれば誰でも出来るはず。

ちょっとした勇気と、大きな確信を得ることが出来た夜だった。江崎博士、有難うございました。

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2007年6月12日 14:53に投稿されたエントリーのページです。

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