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Autumn 2005 Vol.7
村田 聡一郎
(むらた そういちろう)
プリンシパルコンサルタント
東京都立大学法学部卒、ライス大学MBA
外資系IT企業勤務、米国本社駐在を経てリアルコムに参画。ナレッジマネジメントコンサルタントとして、国内外の大手企業のナレッジマネジメントプロジェクト・企業変革プロジェクトに参画。主にIT系、グローバル、営業系のナレッジマネジメントに精通。
世界のナレッジマネジメントはさらに「人中心&成果志向」へ
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ビジネスコンサルティンググループ プリンシパルコンサルタント
村田 聡一郎
2005年4月、KM研究の第一人者トム・ダベンポート教授が主 宰する『ワーキング・ナレッジ・リサーチ・プログラム』のワークショップが米国ボストンにて開催された。本稿では、主要トピックを概説しつつ、最先端のKMトレンドと海外のKM先進企業の課題や関心事を述べ、ワークショップ参加報告としたい。なお、ワークショップ後にダベンポート 教授への単独インタビューも敢行した。併せてご覧いただきたい。
1.ワーキング・ナレッジ・リサーチ・プログラム
(Working Knowledge Research Program)
ワーキング・ナレッジ・リサーチ・プログラムは、KM研究の世界的リーダーであるトム・ダベンポート氏(バブソン大学経営大学院教授)とローレンス・プルサック氏(IBMナレッジマネジメント研究所長)が中心となって運営するKM研究プログラムである。
「ワーキング・ナレッジ」とは、ひとことで言えば「実際のビジネスで使える、結果を出すナレッジ(マネジメント)」のことだ。アカデミックなKM研究はともすると「暗黙知とは何か」とか「ナレッジとデータの違いはどう定義されるのか」といった哲学的な議論になりがちだが、ビジネスの世界においては実のところ「ナレッジの定義」などは重要ではない。効果が出るか出ないかが最大の関心事だ。ダベンポート、プルサック両氏は理論先行のKM研究とは一線を画し、実ビジネスで「使えるKM」の方法論を探ることに注力している。両氏が2000年に共著した著書のタイトルに「ワーキング・ナレッジ」※を選び、また両氏の研究プログラムが「ワーキング・ナレッジ・リサーチ・プログラム」と名づけられたのもそうした理由からである。
※邦題『ワーキング・ナレッジ~「知」を活かす経営』、ダベンポート/プルサック著、生産性出版、2000年
この「使えるKM」志向はリアルコムが掲げる「人中心・課題解決型のKM」と重なるところが大きいため、我々は以前からこのプログラムに注目していたが、今年度より正式にスポンサーとなって研究を支援していくことになった。
またこのプログラムのもうひとつの特徴は、「使えるKM志向」に賛同する第一線の企業が多数参加しており、世界の最先端プレーヤーと生の情報交換ができることである。他のスポンサー企業としては、マッキンゼー、デロイト、KMPG、プライスウォーターハウスクーパースといった主要コンサ ルティングファーム、インテル、EMC、HP、IBM、マイクロソフト、SASインスティチュート、ゼロックスといったIT系企業、ファイザー、ノバルティス、ブリストル・マイヤーズスクイブなどの製薬企業、そして世界銀行、NASA、アメリカ国防情報局(DIA)といったパブリックセクターが名を連ねている。いずれもKM業界ではよく知られた先進企業であるが、今回こうした面々にリアルコムも加わったわけである。(プログラムの詳細な情報はこちら)
さて、2005年4月下旬、ワーキング・ナレッジ・リサーチ・プログラムの ワークショップが米国ボストン郊外のバブソン大学にて開催された。ワークショップの内容はプログラム参加者限りとされているため詳細には説明できないが、 概要レベルの内容を通じて、世界最先端のKMが何を追いかけているのかを簡単にご紹介したい。







