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Autumn 2004 Vol.4
梶田 直
(かじた なお)
プリンシパルコンサルタント
筑波大学第三学群卒
人材ビジネスの経営企画業務を経て、リアルコムに参画。ナレッジポータルの企画・コンサルティング、導入プロジェクトマネジメント、システム要件定義、運用活動支援など、ポータル導入業務全般に従事。東京三菱銀行、鹿島建設、丸紅株式会社など、業界大手のナレッジポータル導入に携わる。
もう失敗しない!企業情報ポータル導入法
~『人』中心のポータル導入手法と導入プロセスの具体例~
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マーケティング ディベロップメントグループ プリンシパル
梶田 直
3. 『人』中心の情報共有活動を支援するリアルコムの製品群
最後に、リアルコムのEIP関連製品について簡単にご紹介したい。図17は、IT市場調査会社であるIDC Japan社が集計した2003年の情報ポータル市場におけるマーケットシェアを図式化したものである。手前味噌で恐縮だが、弊社のアプリケーションは国内においてNo.3の地位を占める情報ポータルアプリケーションに成長している。

「人」中心の情報共有プラットフォーム:REALCOM KnowledgeMarket
リアルコムの主力製品である『REALCOM KnowledgeMarket』(図18)は、これまで述べてきた「人」中心の情報共有を加速する企業情報共有パッケージである。個々の目的に応じた情報共有活動の場「コミュニティ」を提供し、ユーザーはこれらのコミュニティに参加して、目的別に情報共有・知識流通を行うことが可能である。活動手段として「Q&A」「ライブラリ」「プロジェクト」「KnowWho」モジュール(機能)を提供しており、情報の種類によってこれらを使い分け、知識の蓄積、知恵の発掘を行える仕組みになっている。さらにはユーザーの活動履歴を「誰が何を知っているか」データベース(KnowWhoデータベース)に蓄積し、すでに形式化された情報だけでなく、人ベースの情報検索手段も提供している。

【特徴】
- ◆職種別・テーマ別にポータル画面を構築することが可能
- ◆新規システム開発やカスタマイズ不要で直ぐにでも利用可能
- ◆情報アクセスコントロール、KnowWhoデータベース、活動履歴等、行動記録が可能
目的や要件によっては十分に情報ポータルとしての役割を果たすことのできる『REALCOM KnowledgeMarket』ではあるが、一般的なポータル要件としてのスケジューラーやメール基盤、ディレクトリサービスなどを考慮すると、マスターポータルツール(IBM WebSphere Portal等)と連携することで、主に「母屋」の部分を担当してEIP導入全体の効果を高めることが可能なツールとして評価されている。
ユーザーは『REALCOM KnowledgeMarket』を通して情報共有のあるべき姿を具現化し、ビジネス目標・課題解決に向けた効果的な情報共有活動を実践することが可能となるのである。
既存情報の整理・棚卸: KnowledgeMarket HAKONE
『REALCOM KnowledgeMarket』の姉妹製品として、既存のLotus Notesデータベースをグルーピングし、
- 有用度、重要度をあぶり出して可視化
- テーマ別にグループ化して整理
- 作成者を軸に集約し、KnowWhoデータベースの自動構築
可能にしているのがKnowledgeMarket HAKONE for Notesである。
HAKONE for Notesは、主にLotus Notesを導入済みの企業に対して、Notes基盤をそのまま残し、かつKnowledgeMarketの主要機能(KnowWhoデータベース、アクセス履歴の収集)を踏襲することが可能となるツールである。また、現状のNotesデータベースの情報棚卸が可能となる。いわば、Notesからポータルへのステップを実現できるツールとなっている。
現在はLotus Notesデータベースを軸にした情報整理・棚卸ツールとしての位置付けではあるが、図19にも示すように、今後はファイルサーバーやその他の文書管理システムにも対応し、より広域な情報の整理、棚卸作業、KnowWhoデータベースの統合を行うことをコンセプトとしている。
HAKONEはポータル導入における情報整理・棚卸を効率的に行い、「人」中心のEIP導入に効果を発揮することのできるツールとして、今後も利用価値が高まるものと予想される。

4. お客様(エンドユーザー)のためのEIP
本稿では、『人』中心のEIP導入に向けたプロセスについて述べてきたが、読者の皆様は具体的なイメージを抱くことができたであろうか? 情報システムは導入することが目的ではない。導入されたシステムをユーザーが利用し、価値を認めて初めて課題を解決する糸口がつかめる。ユーザーに利用されなければ、どんなに素晴らしい仕組みでも『宝の持ち腐れ』となってしまう。
では、どうしたら「利用されるポータル」を構築できるのだろうか?それには導入前からエンドユーザーを巻き込んだポータル啓蒙活動を行っていくことだ。業務要件上の仮説検証や、これまでの業務フローがいかにして改善されるのか、具体的な構想図を明確に提示し、ユーザーに理解を求める活動が必要になってくるだろう。
情報ポータルは元々、これまでの情報基盤を利用者の視点で統合させる目的で導入する仕組みである。プロセスを間違えなければ、新しい情報基盤を導入するよりもはるかに浸透しやすいと考えるのが道理である。EIPの導入により、御社の情報基盤がより強固な仕組みとなることを願ってやまない。







