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Spring 2004 Vol.2
中澤 徹
(なかざわ とおる)
製品企画ディレクター
東京大学大学院工学系研究科 修士課程修了
戦略系コンサルティング会社を経て、リアルコムに入社。
クライアント企業への情報共有・企業変革コンサルティングプロジェクトでの経験をベースに、製品企画担当としてKnowledgeMarketに加え、Notes関連製品(HAKONE for Notes、Notes Watcher)のプロダクトマネージャーを務める。
Notes/Dominoでの情報共有:その限界と解決策
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プロダクトグループ 製品開発ディレクター
中澤 徹
東京三菱銀行の「知力のマーケット」
三菱東京フィナンシャルグループ(MTFG)の屋台骨を支える東京三菱銀行(以下BTM)は、言うまでもなく都市銀行の雄である(図7)。

BTMでは、長期経営計画の柱の1つとして「大胆なBPR」を掲げており、その中心施策として「OPEN」プロジェクトが進められた。「官僚的な組織・上意下達」と言われてきた銀行組織が自ら「OPEN」というキーワードを掲げる――ここにBTMの将来のあるべき姿を見据えた改革への強い意志が現れているといえるだろう。行員が失敗を恐れずOPENにものが言える、トップのビジョンがOPENに伝わり、そのフィードバックもOPENに行える、本部と営業店との壁を取り払いOPENに情報共有できる、必要な情報をOPENに取り出せる......。旧来のイントラネットをWeb化・OPEN化して、これらを実現するITプラットフォームを構築し、行員の生産性と創造性の向上を図るのが「OPEN」プロジェクトなのだ。
これまでBTMでも全行共通のプラットフォームとしてNotes/Dominoを利用していたが、4つの障壁があった。1つ目は、必要な情報が無数のデータベースに散在して入手に時間が掛かっていたこと。2つ目は、そもそも行内の業務プロセスの軸で情報が整理されているため、顧客の視点での情報収集が困難であったこと。3つ目は、部門・部室など既存組織の枠組みでデータベースが作成されており、組織横断での情報共有が促進しにくかったこと。そして4つ目は、本部から支店へのトップダウンのフローが組み込まれており、現場が情報を発信せず受け身の姿勢になってしまっていることであった。
BTMではこうした状況の打破に向けて、全行の情報共有ポータルを構築し社員が必要な情報を一元的に提示するとともに、本部と営業の前線である支店との双方向コミュニケーションを図るために、REALCOMのKnowledgeMarketを全行で導入することを決定した。Notes/Dominoはメーラー、スケジューラーを主な用途とし、既存の情報はKnowledgeMarket(BTMでは「知力のマーケット」と呼んでいる)に移行し、使い分けることとした(図8)。








