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Summer 2006
砂金 信一郎
(いさご しんいちろう)
東京工業大学工学部卒業後、米系ソフトウェア企業にてソリューション開発プロジェクト責任者を務める。その後ドイツ系コンサルティング企業にて多業界のオペレーション戦略立案プロジェクトに従事。リアルコムではNotes関連製品のプロダクトマネージャーを務める。
ノーツ導入企業における転ばぬ先の情報共有基盤戦略
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コアテクノロジーグループ プロダクトマネージャー
砂金 信一郎
3.Notes/Dominoユーザーの4つの選択肢
ここでは、すでに述べてきた課題を抱えるNotes/Dominoユーザーが選択しうるオプションを4つに分類して紹介する。リアルコムが提供しているNotes/Domino現状診断コンサルティングサービスでは、これら4つの選択肢(図5)から1つに絞り込むロジックを、現状に基づいて構築している。以下、それぞれのオプションについて、一般的な評価を記述する。

オプションA:塩漬け
すでに述べてきたような背景を理解しつつも、古いバージョンをそのまま、あるいは当面、使い続ける方針で意志決定を行っている企業も少なくない。我々がコンサルティングあるいは製品提供という観点から接する中でも、2005年に保守サポート終了が話題となったR5よりさらに一世代前のR4.6が、まだまだ現役で使われている。
本稿では、Notes/Dominoをシステムとして利用・更新を止めるかどうかではなく、今後も継続的に投資するか?主要なレポジトリとして活用するつもりがあるか?を基準にして、その意向がない状態を「塩漬け」と呼ぶことにする。
我々はこの「塩漬け」の状況を、大きく2つに分類している。
まず1つめは、エンドユーザー部門を含む共通見解として、敢えて何もしないことを選択しているケースである。図6のような様々なリスクを十分検討した上で、それでも現在のシステムをそのまま使い続ける方がベターだと結論づけている。

2つめは、本当は何か行動を起こしたいのだが、上部の承認を得るに足る十分な材料が見あたらず、身動きがとれない状況にある場合だ。セキュリティやハードウェアのリース終了に苦慮する情報システム部と、バージョンアップ収入をねらうSIベンダー企業の「連合軍」対、それを実施することによる経営上のメリットを論点に据え、ROIの明確化を強く要求する経営企画室の戦い。我々がよく見かける構図だが、多くの場合は後者が勝っているようである。この戦いには図7のようにIBMとマイクロソフトが外部から影響を与えている。

情報化投資によるROIの算出ロジック構築支援プロジェクトは、我々も多く経験してきているが、確かに単なるバージョンアップだけでは後ろ盾となるロジックを構築しにくいのは事実だ。しかし、だからといって何も行動しない場合のリスクは大きすぎる。







