- 現在位置
- トップ > 事例・レポート > ホワイトペーパー 『VISION』 > ノーツ導入企業における転ばぬ先の情報共有基盤戦略
Summer 2006
砂金 信一郎
(いさご しんいちろう)
東京工業大学工学部卒業後、米系ソフトウェア企業にてソリューション開発プロジェクト責任者を務める。その後ドイツ系コンサルティング企業にて多業界のオペレーション戦略立案プロジェクトに従事。リアルコムではNotes関連製品のプロダクトマネージャーを務める。
ノーツ導入企業における転ばぬ先の情報共有基盤戦略
------------------------------------------------------
コアテクノロジーグループ プロダクトマネージャー
砂金 信一郎
グループウェアのデファクトスタンダードとして多くの企業で使われている IBM Lotus Notes/Domino(以下Notes/Domino)に焦点を絞り、コンサルティングの現場から得られた知見を元に、全体的なトレンドの整理と意志決定フレームワークのひな形をご紹介する。
現在Notes/Dominoをお使いでない企業の方々にも、ある1つの情報共有基盤を使い続けることにより、今後起こりうる事態を想定する上で、よきベンチマークとなるだろう。
1.Notes/Dominoにまつわる近年の動き
Notes/Dominoにまつわる近年の動き
Notes/Dominoに関しては、かつて本誌Vision2004年春号で紹介している。しかしここ1~2年で、しばらく動きのなかったNotes/Dominoをとりまく環境の動きが活発化している。(図1)

その原因は大きく3つ存在する。1つはNotes/Dominoの中でも普及率が非常に高いR5系の保守サポート終了のアナウンス(2005年9月)であろう。R5系は、最初に広く普及したR4.5/4.6に続き導入が進んだバージョンで、今でも現役で使っている企業は多く存在する。しかし保守サポート終了により、Notes/Dominoを上位バージョンにアップグレードするのか、他社の情報基盤に乗り換えるのか、これまで安定してシステムを使い続けてきたR5系ユーザー企業に「ゆらぎ」が生じている。
もう1つはマイクロソフトなど他ソフトウェアベンダーによるNotes/Dominoユーザーにターゲットを絞った製品の提供やメッセージングだ。後に述べるが、特にマイクロソフトはエンタープライズ領域への進出の契機としてNotes/Dominoユーザーの移行を戦略的に狙っている。
最後に、IBMによる将来にわたったNotes/Domino関連製品ロードマップの発表がある。巻末でも述べるが、「Hannover」と呼ばれる次期Notes/Dominoプラットフォームが発表され、その内容がNotes/Dominoの継続的開発を明確にし、目指すべき姿が十分に先進的であったことから、Notes/Dominoユーザーに安心感を与えることに成功している。その結果、一時は他情報共有基盤への乗り換えを検討していた企業でも、再びNotes/Dominoを使い続けようという機運が生まれている。







