昨今、SharePoint関連の引き合いを頂く事が増えている。
元々、Lotus Notes/Dominoというグループウェアを中心にITソリューションをご提供してきたリアルコムも、時代の要求からSharePoint関連のソリューションを手がけるようになって久しい。
今、Lotus Notesをグループウェアと言ってしまったが、Lotus Notesをグループウェアと呼ぶのは、その機能の半分も表していないのではないだろうか。
■Lotus Notes/Dominoとは?
Lotus Notes/Dominoはメール環境であり、コラボレーション環境であり、さらにアプリケーション環境でもある、まさに企業情報基盤とも言うべきものだ。
ユーザーは、メールを使うのと全く同じ環境・インターフェースで、掲示板やQ&Aを利用したり、更には、各種申請やアンケートの作成・回答、基幹系システムの入力までもができるようになる。
また、DBと呼ばれる単一のファイルにデータとビュー、ロジックの全てを纏めて持つ事ができ、そのポータビリティと、高い開発生産性を評価され、現在に至るも多くのビジネスシーンで活用されている。
私的な思い出話で恐縮だが、前職、私が札幌支店所属で、まだネットワークが貧弱で情報に飢えていた頃、東京出張時に東京本社のDBやアプリケーションを根こそぎレプリカして持ち帰ることができていたのも、Lotus Notes/Dominoのアーキテクチャならではの思い出であろう。
■Notes移行できますか?
そんなLotus Notes/Dominoだが、やはりC/Sという構造的にコスト高になりうるという点や、その高い生産性やポータビリティがゆえに、ガバナンスが効きにくい点、そして、一度作ってしまったアプリケーションの保守コストが爆増してしまう点等を嫌忌されて、SharePointへの移行を検討されているお客さまが増えてきた。
しかし、Lotus Notes/Dominoの複雑性から、移行に苦労されているお客さまも多く、そんなときに、我々にお声がけを頂く事になる。
よくあるニーズとしては、掲示板などの簡単な物は、移行ツールで移したり、そのまま塩漬けにしたりするが、ユーザーサイドで作成したアプリケーションについては移行したい、というものだ。
もちろん、Lotus Notes/Dominoのキモであるメール連携部分や、カレンダー機能など考慮しなければならないポイントは山ほどあるが、中でも最もボリュームが読みづらく、かつROIの低い行為が、このアプリケーションの移行である。
現在動いているアプリケーションの移行を行う場合、ビジネス上の付加価値はゼロに等しい。使い勝手が変わる時点でマイナスとも言えるため、これをどの様に移行していくかで、Notes移行の成否が決まると言っても過言ではない。
そのような状況で、これまたよく見る提案は、既存のNotesDBを分析ツールで分析して、複雑性や利用しているマスターデータを洗い出して移行容易性を判断しますよ、というシステム会社さんのご提案だ。
これでは、ROIの低いアプリケーションのコピーをSharePoint上にばらまくだけで、本質的に、SharePointに移行する意味があまりない。
■Notes移行時に考慮すべきポイント
それではどの様にすればよいのか。
ここで全て書いてしまうと、一冊の本を書けてしまいそうなので、要点だけお伝えしよう。
Lotus Notes/Domino環境からSharePoint環境へ移行するためには、大まかに以下7つのプロセスを経ていく事になる。
それぞれの依存関係が明確にあるわけではないので、パラレルで進められる所もあり、⑦などは実際に実施する場合には事前にパイロットしておいたほうがよいが、イメージを捉えて頂ければ幸いである。
ここでのポイントは⑥にあり、これはNotes移行というよりは、新アプリケーションへの乗り換えと言った方が、イメージが近いだろう。
これらも含めて、エンドユーザーも含めマインドチェンジを促していく所が、Lotus Notes/DominoからSharePointへ移行していく際の勘所となるが、皆さまの会社はいかがだろうか? Notesからの移行プロセスに対する、助けとなれば幸いである。

①NotesDBの活用度分析
NotesDBのアクセス数や更新数などの活用状況を把握し、棚卸しの基礎情報を集める。
②Lotus Notes/DominoのEOL(※)プランを策定
クライアント側のNotesをいつまで残すか、Dominoをいつまでサービスするか、メール連携はいつまで使えるのか、SLAはどの様に変わっていくのか等の、今後のイベントを整理し、決定する。 (※) End of Life
③NotesDBの棚卸し
閲覧や、更新数などの事実を元にNotesDBごとに棚卸しを行う。
④SharePointのガバナンスプランを構築
次世代情報共有基盤として、どのような統治を行っていくかを検討し、あるべき姿を考える。
⑤必須マスターデータの移行
移行プロセスの中で必要なマスターデータを整理し、段階的に移行していく。
⑥ビジネスプロセスの見直し
アプリケーションを機能ではなく、ビジネスプロセスの重要度から見直して少数のアプリケーションを供用できないか検討する。
⑦SharePointの移行受け入れ環境を構築
ビジネスプロセスの実行に必要なアプリケーションを作成するための基盤を整える。
■ご提供サービス
- Auge AccessWatcher

既存のDomino環境にインストールしてアクセスログを取得する事ができるようにするアプリケーション - NotesDBの活用度分析サービス
アクセスログを用いてDBの現在をあぶり出すレポーティングサービス - GSA Extender for Notes
既存のLotus Notes/Domino環境をSharePointから全文検索できるようにする検索エンジンソリューション - Nintex Workflow 2007
Notesユーザーなら必ず欲しくなるSharePointネイティブの簡易開発環境







